婚活において「実家暮らしは不利」とよく耳にします。
私自身、婚活で出会った人から「一人暮らしはしないんですか?」と聞かれたことがあります。
婚活がうまくいかない時は「来年で30歳だし一人暮らしした方がいいのかな」と悩んだりもしました。
しかし私は最後まで一人暮らしはせずに、実家暮らしのまま結婚することができました。
そこで今回は私の経験談を元に、実家暮らしが不利と言われる理由やマイナスイメージを払拭する5つの方法について解説していきます。
婚活で実家暮らしが不利と言われる理由
実家暮らしが不利な理由①:自立していない
一般的に自立しているとは「自分でお金を稼ぎ親元を離れて自分の力で生活している状態」と考えている人が多いのではないでしょうか。
そのため中には「実家暮らし=親に依存していてひとりで何もできない」というレッテルを貼る人もいるでしょう。
また、生涯のパートナーには「自分の考えをしっかり持っているか」「自分で考えて行動できるか」「他者に依存していないか」精神的自立を重視する人も一定数いるようです。
実家暮らしが不利な理由②:家事ができなさそう
婚活において、特に男性は女性に家事能力を求める傾向にあります。
また、共働きの時代でもあるので、女性も男性に家事能力や家事を分担してくれることを望む人が多いでしょう。
実家暮らしだと親に家事を任せている人が多いでしょうし、たとえ行っていたとしてもすべて自分で行うわけではないので、家事ができなさそうと思われてしまうのです。
実家暮らしが不利な理由③:金銭感覚が身についていなさそう
一人暮らしだと生活費をすべて自分で遣り繰りすることになりますが、実家暮らしでは生活費を気にしていない人がほとんどではないでしょうか。
生活費を実家に入れている人でも1ヵ月の食費や光熱費・水道代など生活費の細かい内訳を知っている人は少数かもしれません。
また、実家暮らしだと自由に使えるお金が多く浪費家になりやすいと考える人もいるのではないでしょうか。
こういった理由から実家暮らしは金銭感覚が身についていなさそうと思われてしまうのです。
実家暮らしが不利な理由④:親との同居や過干渉を連想させる
多くの人は結婚していきなり義理の親と同居するということはハードルが高いものです。
中には「今も実家で暮らしているっていうことは、結婚後も親との同居を強要されるかもしれない」と連想する人がいるかもしれません。
また、親との関係が良好なのは良いことですが、過干渉な親だと結婚生活に問題が生じやすくなってしまいます。
そのため「実家暮らし=親との同居や過干渉の可能性がある」と身構えてしまう人もいるのではないでしょうか。
実家暮らしのマイナスイメージを払拭する方法
ここまで実家暮らしが不利と言われる理由について説明してきましたが、すべての理由に共通しているのは確定事実というわけではなく相手のイメージで作られたものということです。
そして、たとえ今は事実だったとしても、努力したりプロフィールでアピールすればマイナスイメージは払拭できるのです。
ここからは、実家暮らしのマイナスイメージを払拭する方法について説明していきます。
実家暮らしのマイナスイメージを払拭する方法①:精神的に自立する
もし現状あなたが、何でも親の意見で物事を決めたり行動したりして「親に依存」している状態だとしたら、それは改善が必要です。
実家暮らしでも精神的に自立できている人はたくさんいます。
逆に一人暮らしでもパートナー等に依存し、精神的に自立ができてない人もいます。
もし精神的に自立できていないことが婚活の弊害になるのだとして、「自分を変えたい」と願うのであれば今すぐ親への依存をやめましょう。
しかし、親に依存しないと決断したとしても実家暮らしのままでは改善が望めない場合が多いので、この場合は一人暮らしを体験してみるのが手っ取り早い改善方法かもしれません。
実家暮らしのマイナスイメージを払拭する方法②:できるだけ家事を行う
もし現状あなたが家事を行っていないのだとしたら、できるだけ家事を行うようにしましょう。
仕事で難しいと思うかもしれませんが、在宅している朝や夜・休みの日だけでも行いましょう。
一人暮らしの人はすべて自分で行っています。
おすすめは「自分の部屋だけ掃除する」「自分の分だけ洗濯する」というよりも「すべての家事の一部を担う」ということです。
その理由としては、家事には「料理」「洗濯」「掃除」「買い物」などの中に、さらに様々なタスクが含まれており単純なことではないからです。
また、毎日同じ家事ではなく各家庭によって〇曜日は○○をするといったルールもあると思います。
そのため、まずは普段家事を担っている家族から教えてもらいながら多くの家事を体験し、慣れてきたら自分の生活スタイルでできる役割を担うようにしてみましょう。
「家事の先輩」から教えてもらった知識や経験は、恐らく家事を担っていない大学時代や新卒で一人暮らしを始めた人にはないことなので、強味にもなりますし結婚後の生活に役立つはずです。
私の場合、実家にいた時に行っていた家事は以下の通りです。
- 仕事の日:朝⇒自分のお弁当作り、夜⇒皿洗い、洗濯物畳み、風呂掃除
- 休みの日:食事の支度、皿洗い、洗濯、曜日に応じた掃除(トイレ、モップ掛け、掃除機、排水溝、ゴミ出し)
すべて一人で行うというより母親と分担しながら一緒に行うという形でしたが、色々な家事や曜日ごとのルールを満遍なく経験することで細かいタスクも覚えることができました。

結婚後は15年以上も一人暮らしをしていた夫より、私の方が掃除や料理能力が高いと感じました(笑)
実家暮らしのマイナスイメージを払拭する方法③:正しい金銭感覚を身につける
実家に暮らしていてあなたは生活費の内訳は把握していますか?
知らないのであれば、これからは1ヶ月の生活費の内訳をしっかり把握するようにしましょう。
当たり前ですが結婚後は夫婦で給料から生活費を捻出し、遊びにかけられる金額や貯金額などを相談していくことになります。
結婚前から生活費の内訳等を知っておくことで「今一人暮らしをしたとしたら自分の給料だとどのような生活が送れるか」「子供を育てるとしたら世帯収入はどの程度必要なのか」等を考えるきっかけになると同時に実家のありがたみも感じる事でしょう。
これは結婚後にも身につく知識ではありますが、「最近電気代高いですよね」とか「野菜が高くて買うのを躊躇してしまいます」という一人暮らしの人にとっては当たり前の話題でも、知らないとついていけず「常識がない」「金銭感覚がない」と思われてしまうかもしれません。
実家暮らしのマイナスイメージを払拭する方法④:しっかり貯金をする
実家暮らしの一番の強味として「貯金がしやすい」ということが言えるのではないでしょうか。
実家に生活費を渡している人もいるでしょうが、一人暮らし並みにかかる生活費を入れている人は少ないでしょう。
そのため、余程浪費しない限り一人暮らしの人よりは貯金ができるはずです。
例えば、実家暮らしの1ヶ月の生活費を以下のように見積もったとします。
その場合、収入額にもよりますが手取り額が20万だとしたら、少なくとも月に8万円は貯金ができる計算となります。
あくまで参考値ではありますが、実家暮らしで全く貯金ができないという人は「削減できる通信費やサブスクはないか」「ブランド物をたくさん購入したり海外旅行に頻繁に行くなどの浪費をしていないか」など出費について見直した方が良いでしょう。
実家暮らしのマイナスイメージを払拭する方法⑤:プロフィールでアピールする
実家暮らし=自立できていない、家事ができなさそう、家事ができなさそう、金銭感覚がなさそう
このイメージを払拭するために行動したりして事実でなくなった場合は、プロフィールでそのことをアピールすることが重要です。
例えば・・・
- 実家暮らしですが家事は家族と分担して行っているため一通りできます。
- 節約のため仕事の日はお弁当を作って持って行っています。
- 休みの日は家族に料理を振舞っています。得意料理は○○です。
- 結婚後の生活のためにコツコツ貯金しています。
こういったフレーズを入れておくと、大抵の人は実家暮らしでもマイナスのイメージを持たないのではないでしょうか。
終わりに
私は結婚するまで29年間実家暮らしで、婚活中は「自立できてないから結婚できないのかな」と悩むこともありました。
しかし、今考えると家族と大切な時間をたくさん過ごせてとても良かったと思っています。
実家暮らしであることを負い目に感じないように、今回ご紹介したことに取り組んでみてはいかがでしょうか。
もちろんある程度の努力は必要ですが、一番は「実家暮らしだから」と決めつけない価値観の人と出会えたら幸せですね。