Yahoo知恵袋に次のような質問がありました。
映画「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」は一般的には感動的な作品として知られています。
しかし、このYahoo!知恵袋の質問者は、日常の中に幸せを見出すクレヨンしんちゃんの世界に、身近な人物がいなくなる話は不要だと思っているそうで、ロボとーちゃんの話が大嫌い・胸糞悪いとまで言っています。
また、質問者は臼井儀人先生がこんな話を描くことはなかっただろうと主張しています。
本当にクレヨンしんちゃんのロボとーちゃんはきついのか、臼井先生の描く作品とかけ離れているのか、ファンの意見を調査してみました。
結論から言うと、ロボとーちゃんはきついと感じる作品です。
以下にその理由を詳しく説明していきます。
ロボとーちゃんに対するファンの意見
ロボとーちゃんに対するファンの意見を調査してみました。
ロボとーちゃんに対する肯定的な意見
ロボとーちゃんに対する肯定的な意見をまとめてみました。
- 最後悲しかったが、全体的には嫌いではなかった。
- ロボとーちゃんの最期の笑顔に胸を打たれた。
- 原作の中でも行田徳郎さんが亡くなっているので、臼井先生ならこんな話描かなかったという認識は少々違う。
- 又兵衛やつばきちゃんとも永遠の別れになるからあり得る結末。
- ロボとーちゃんがひろしであるが故に自分が偽物だと認めたくないけど、最終的には本物のひろしではないことを認める強さはグッとくるものがあった。
- ロボとーちゃんは映画のオリジナルキャラクターで、その後もアニメに登場させることは難しい。ああいう結末にせざるを得なかった。
- 本物のひろしが勝つことでロボとーちゃんは安心して大切な家族を任せられると思ったのではないか。 そのため、ロボとーちゃんは報われていないわけではない。
- 「とーちゃんもロボとーちゃんも、どっちもおらのとーちゃんだゾ」というしんちゃんの言葉を聞き、ロボとーちゃんは笑顔を見せていたので幸せだったのではないか。
多くの視聴者は、全体的にはロボとーちゃんを感動的な作品として高く評価しています。
その理由としては、野原家の家族愛や自己犠牲という深いテーマが描かれていることが。
また、しんちゃんやひろし、みさえたちの感情が丁寧に描かれていて、視聴者が感情移入しやすいということも理由のひとつです。
ロボとーちゃんの否定的な意見
ロボとーちゃんがきついと感じている人の意見を以下にまとめてみました。
- 泣ける映画だと思うが、あのラストは意義ありな部分もある。
- いくら、期間が少なかったとはいえ、ロボとーちゃんも野原家の一人で在る事には変わりなかったのに、ロボとーちゃんが壊れたら、ハッピーエンドというのはおかしい。
- ロボットではなく本物のとーちゃんがいなくなったと、とらえられるのではないか。
- 例え記憶が移っただけだとしても、ロボとーちゃんも野原家の父親で在る事には間違いないのに悲しい結末。
- ロボとーちゃんの最期はやりすぎな感じがする。
- 感情を揺さぶられるシーンが多いが、これは感動ではなく悲しみが殆ど。 頭の中は本物のひろしなのにあんまり。
作品全体的には評価しているものの、ロボとーちゃんの最後の結末は悲しい、納得できないという意見が多く見られました。
ロボとーちゃんがきついと感じる理由
ファンの意見を踏まえて、ロボとーちゃんがきついと感じる理由を考察してみました。
ハッピーエンドや日常的な話を期待している
クレヨンしんちゃんの映画はたくさんありますが、ほとんどが完全なるハッピーエンドです。
また、アニメでも日常的なギャグ話が多く、ほのぼのした内容を好んでいるファンも多いでしょう。
しかし、ロボとーちゃんの結末は完全なハッピーエンドとは言えず、悲しみを残したものになっています。
そのため、「いつもの」クレヨンしんちゃん作品を期待している視聴者にとってはギャップが大きく、きついと感じてしまうのでしょう。
幼いしんちゃんにとっては辛すぎるから
たとえロボットとは言え、短い期間でも家族としての絆を深めたとーちゃんとの永遠の別れは、5歳児のしんちゃんには辛いものです。
しんちゃんの立場に立ってみると、ロボとーちゃんの結末はかなりきついものです。
また、家族がいる視聴者は「自分の家族に同じようなことが起きたら」と考えてしまうでしょう。
子供向け作品としては重すぎる
クレヨンしんちゃんは大人も楽しめるとは言え、たくさんの子供にも愛されています。
ロボとーちゃんが壊れてしまうシーンは、子供にとってはショックが大きいという意見もありました。
また、永遠の別れという重いテーマや家族愛などの深いメッセージ性は、子供には理解しづらいのではないでしょうか。
臼井儀人先生の作品とのギャップ
臼井先生の作品は、日常を軽いタッチでユーモアあふれる表現で描いているのが特徴的ですが、ロボとーちゃんでは重いテーマを扱っています。
また、アニメ映画はアニメーターが大部分を作ってるので、臼井先生のしんちゃんというよりは映画監督のしんちゃんだと主張する人もいます。
そのため、ロボとーちゃんの内容は、原作者である臼井儀人先生の作品とは異なる部分が多く、きついと感じる視聴者が多いのでしょう。
まとめ|ロボとーちゃんの結末はきついが印象的な映画
ロボとーちゃんは感動的なシーンの数々や深いテーマで、多くの視聴者に強い印象を与えています。
ただ、ロボとーちゃんの悲しい結末に対し、きついと感じている人が多いのは確かです。
しかし、それを肯定的もしくは否定的にとらえるのかは、人によって意見が分かれています。
このように議論されるということは、ロボとーちゃんが映画作品として多くの人々に深い印象を与えている証拠とも言えます。
今後もクレヨンしんちゃんのロボとーちゃんは、感動とつらさあわせ持つ作品として、多くの人々に愛され続けるでしょう。
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