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冬の星野や京都宿泊記

2024年6月4日

「独創的なテーマがいざなう圧倒的非日常」をテーマとした星野リゾート。

中でも「星野や」は高級宿泊施設として知名度が高く、多くの人が一度は泊まってみたい場所。

今回、新婚旅行の一環で冬の星のや京都に宿泊してきたため宿泊記としてまとめてみました。

「星のや京都の実態を知りたい」「これから宿泊を考えている」方は是非参考にしてみてください。

始まりは舟待合

星のや京都に向かうには舟待合に行くことから始まります。

なぜ舟待合かと言うと、なんと星のや京都は舟で宿泊場まで向かうのです。

始まりから非日常感を味わえます。

星のや京都舟待合は渡月小橋のすぐ近くにあります。

中に入ると待合室に案内され舟の準備が整うまでウェルカムドリンクを飲んで待つことに。

ウェルカムドリンクは御香煎と呼ばれる漢方薬を原料に焼き塩で味付けしたものが入った白湯でした。

心が落ち着く香りと塩味が効いて身体に良さそうな飲み物です。

まだ到着していませんが、すでに非日常的な雰囲気に驚かされました。

舟で水辺の私邸へ

舟の準備が整ったとのことで、いざ舟に乗り込んでいきます。

1月の終わりで寒い時期だったので舟の席には湯たんぽとブランケットが用意されていました。

渡月橋付近の賑やかさを背景に、ゆったりと桂川を進んでいきます。

舟に揺られること10分程。

静けさに包まれた星のや京都舟着場に到着しました。

星のやの袢纏を身につけたスタッフさんが出迎えてくれます。

周囲には自然が広がり、まるで隠れ家のような雰囲気です。

舟からは徒歩で坂道を上っていきます。

数日前に雪が積もったのですがしっかり除雪してくれていたので安心して進むことができました。

そして上り切った先には古風な建物が広がり、不思議な音楽が聞こえてきます。

とうとう星のや京都に到着しました。

客室 谷霞

チェックインを済ませるとスタッフさんが客室に案内してくれました。

数軒の建物の間を通り過ぎ階段を上った先に、今回私が予約した客室「谷霞」がありました。

星のや京都は各一軒家の中に数室の客室が用意されている造りとのことです。

玄関に入ると共同の靴置きがあり、2階の客室に案内されました。

部屋に入ると、とても居心地の良い暖かさに包まれます。

部屋全体が床暖房になっており、旅の疲れが一気に吹き飛びました。

メインの部屋の奥には大きな窓があり、ゆったりくつろげる広々としたソファがあります。

ダブルの客室ですがベッドはキングサイズとなっており、かなり広く使えるようになっています。

メインの部屋の隣にはトイレ・洗面所・浴室があります。

また、冷蔵庫にはおしゃれなチョコレート菓子が入っていました。

調べてみると京都の老舗和菓子店の亀屋良長さんが、星のや京都のために作ったオリジナル商品「鳥羽玉CACAO」というお菓子のようです。

お味は黒糖餡とカカオが絶妙にマッチし、和と洋の両方の風味が感じられます。

とても滑らかな口溶けで、今まで食べたことのないチョコレート菓子でした。

夕食① 松花堂弁当

初日の夕食にはお部屋でいただける松花堂弁当をチョイスしました。

時間になるとスタッフさんが重そうな荷物を担いで来られ机にセッティングしてくれます。

メニューは季節によって変わるようです。

お弁当でこんな豪華なお食事をいただけるなんて感動です。

お味の方も大変美味しかったです。

朝食① 

朝食もお部屋でいただけるのですが、星のや京都の朝食は「朝鍋」!

朝から鍋なんて豪勢ですよね。

夕食と同じようにスタッフさんが手際よく朝食の準備をしてくださいます。

昨夜の夕食とは異なり朝食は窓が正面に見えるようにセッティングされていました。

窓から見える朝の風景はとても美しく一枚の絵画のようです。

鍋は京野菜がふんだんに用意されており、とても身体によさそうです。

鍋以外にもサラダや焼き魚、水菓子もあり豪勢です。

そして鍋の〆には雑炊も作れちゃうんです!

食べ始めると部屋の電話が鳴りました。

スタッフさんからの連絡で「焼き魚の付け合わせのジャコが甲殻類と同じまな板で処理してしまったのでお取り替えにあがります」とのこと。

実は私は甲殻類アレルギーで、予約の段階でアレルギーについての詳細をメールでやりとりしていたのです。

すぐにマネージャーさんが謝罪に来られ、問題のお皿を取り替えてくださいました。

私の場合、甲殻類自体を大量に摂取しなければ大丈夫なのですが、同じまな板で処理してしまっただけで焦らせてしまい逆に申し訳なかったです。

でも、ここまで丁寧に対応してくださるなんてアレルギー持ちとしてはとても安心できます。

一騒動ありましたが、〆の雑炊まで美味しく頂けました。

施設

空いた時間で施設内を少し見学してみました。

空中茶室には椅子が置いてあり電気毛布も完備されています。

桂川に面しておりテラスからの眺めも格別です。

これは桜や紅葉の時期も素晴らしい眺めでしょうね。

そして時折トロッコが走行する様子も見られます。

ライブラリーラウンジには様々な書籍や飲み物、星のやグッズが用意してあります。

また、和室パブリックでは投扇興や囲碁など昔の遊びを体験でき、雅な雰囲気を味わえます。

星のや京都に到着したときに聞こえてきた不思議な楽器も置いてありました。

仏具をアレンジした楽器のようで奏でることもできます。

夕食② ダイニングでの会席料理

2日目の夕食はダイニングで会席料理をいただきました。

お席はカウンターになっており板前さんとお話をしながらいただけるスタイルです。

先附は帆立 蕪蒸し(私は甲殻類アレルギーなので海老抜きです)

帆立がプリプリでとても甘かったです。

椀物は甘鯛と菜種が入っています。

お出汁が効いていて優しいお味です。

向附はふぐのお造り

葱やすだちを加えることで色々な味を楽しめました。

八寸は百合根辛子和え、唐墨大根、数の子松前漬け、フォアグラ西京焼き、雲丹湯葉、鯖寿司、慈姑

初めて口にする味ばかりです。

装飾も凝っていて冬景色をイメージしているそうです。

焼物は牛フィレ肉炭火焼きです。

このお肉が口の中でとろけて絶品でした!

炊合は聖護院大根 金時人参 堀川牛蒡 法蓮草

すべて京野菜とのことで変わった名前です。

シンプルに見えますがお出汁が染み込んでいてとても美味しかったです。

お食事の締めくくりは鯛御飯 赤汁 香の物

鯛御飯と赤汁はおかわりができます。

すでにお腹がいっぱいでしたが、美味しすぎて2杯ずつおかわりしました。

そして最後は甘味で百合根金団 黒豆きな粉アイス メロン

程よい甘さでとても美味です。

最後まで口の中が幸せでした。

デザートを食べていると他の宿泊客は帰り、いつの間にか最後の一組となっていました。

手の空いた板前さんがお話に来てくださり食べ終わるまで談笑。

今回の宿泊目的が新婚旅行であることを伝えると、近くにいた他のスタッフさんと共にお祝いしてくださいました。

スタッフさんたちの温かさにも触れ大満足の夕食でした。

朝食② 

最終日の朝食も朝鍋でしたが、1日目とは具材やおかずが異なり飽きることはありません。

しかもここでサプライズが!

配膳のスタッフさんより「新婚旅行と伺ったので、ささやかながらお赤飯をご用意させて頂きました」とのお言葉。

夕食時に少し新婚旅行のお話しをしただけなのに、お赤飯を準備して頂けるなんて感動です。

最後のお食事も幸せな気分に浸りながら完食しました。

最後のサプライズ

なんとチェックアウト時にもサプライズが!

「お時間があれば記念にお写真をお撮りさせて頂いてもよろしいでしょうか?」

スタッフさんからそうお声頂き、フロントの外でパシャリ。

しばらくすると再びスタッフさんが来られ「新婚旅行と伺ったので記念のお写真を差し上げます」とミニアルバムをプレゼントしてくださったのです!

宿泊者全員の記念写真を撮っているのかと思ったらプレゼント用だったとは!

最後まで温かいおもてなしをして頂きとても嬉しかったです。

さいごに

今回宿泊した星のや京都は、独創性や非日常感、おもてなしが想像以上で大満足でした。

唯一残念だったのが、今回宿泊のためだけに利用してしまったことです。

星のや京都には季節ごとに様々なアクティビティがありますが、有料で比較的高額であるため日中は京都観光に行っていました。

しかし、訪れてみてわかったのは、星のや京都はアクティビティだけではないということです。

客室やパブリックスペースなど施設内すべてが居心地が良く、「私邸」として一日をゆったりと過ごすことに適していると感じました。

そのため、星のや京都は宿泊だけではもったいない施設です。

また、季節ごとに景色やお食事なども変化するため、訪れる時期によって何度でも楽しめそうです。

なので一度は宿泊してみたいと思っていましたが、別の季節にまた訪れたいと感じました。

今度は一日ゆっくり過ごすプランで。

そのためにはたくさんお金を稼いで貯めなければ・・・!(笑)

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